映画作りから、映画館作りに夢がシフト

わずか22席の劇場がコロナを乗り越え大盛況。鵠沼海岸のミニシアター「シネコヤ」_13
オーナーの竹中翔子さんは1984年生まれ
わずか22席の劇場がコロナを乗り越え大盛況。鵠沼海岸のミニシアター「シネコヤ」_18
おすすめの映画や本が掲載された竹中さん手作りの小冊子(左)。バックナンバーも読むことができる(右)

今では、お得な入場割引と手作りの小冊子「月刊シネコヤ」が毎月届くファンクラブの会員は約250人。入場割引のみのメンバーズ会員は約300人。だが着実にファンが増えてきた開館3年目の2020年にコロナ禍が深刻化し、他の映画館同様に緊急事態宣言中は休業を余儀なくされた。

「地元の年配の方々をはじめ、安定してお客さんが来てくれるようになった矢先の出来事だったので、なかなか厳しかったなと思います。スタッフを削減し、職員はほぼ私1人に。給付金などを得てウチは何とかやっていけるレベルでしたが、最初の緊急事態宣言(2020年4月〜5月)明けのときは、こんなにも人が来ないものなのか?という経験もしました」(竹中さん)

試行錯誤の末、現在は木・金・土・日の営業に。コロナ禍で関係が深まった神奈川県下のミニシアターや自主上映活動団体らと「かながわ映画部(仮)」を発足し、連携企画もスタートさせた。