それでも「意外と元気」な岸田首相の起死回生の一手は…
国民の確定申告ボイコット、政倫審をめぐる対応、旧統一教会問題・・・・・・。いわば「三重苦」の首相だが、「支持率低下を気にする様子もなく、意外と元気」(自民党関係者)だという。
それは今秋の総裁選での再選に向けて、着々と解散戦略を描いているからかもしれない。永田町では今、6月の通常国会会期末に合わせた解散のほか、4月の3補選に合わせた解散もささやかれている。
「島根1区は細田博之・前衆院議長の弔い選挙ですが、細田氏は晩年に旧統一教会との関係や、セクハラ疑惑が持ち上がっていたことから、楽な戦いではありません。立憲の女性候補も元職で知名度はあります。
東京15区は柿沢未途・前衆院議員の『政治とカネ』問題による辞職に伴う補選。ここでは維新の女性候補が落選も経験しながら長らく地元で辻立ちの活動を続けており、自民にとっては手ごわい相手となるでしょう。
長崎3区は裏金問題をめぐって谷川弥一・前衆院議員が辞職したことに伴う補選ですが、こちらも東京15区と同様、第一関門の候補者選定が難航しています。下手したら『全敗』もあり得ますが、首相としてはここで解散に打って出ることで、3補選での苦戦をカモフラージュすることはできます」(全国紙政治部記者)
自民党議員からは「これだけ支持率が低迷するなら、昨年の広島サミットの直後に解散しておけば……」との恨み節も漏れるが、首相にとっては、解散カードを温存したことが吉と出るか凶と出るか…。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班