「次は誰が旧統一教会のターゲットになるか」戦々恐々の自民

一方、自民党執行部の「線引き」に救われたのか、何事もなかったかのように日常に戻っている裏金議員もいる。一連の裏金問題で最高額となる5154万円の虚偽記載をしたとして在宅起訴された大野泰正参院議員は、地元の会合にノコノコ顔を出しているという。

裏金5000万円超の大野議員(本人SNSより)
裏金5000万円超の大野議員(本人SNSより)

「辞職もせず、離党だけという身の処し方に、地元はあきれています。呼ばれているわけでもないのに、地元の会合にはノコノコと顔を出す一方で、出席を求められた政倫審には出席せず、ほとぼりが冷めるのを待っているんでしょうか」(地元関係者)

安倍派や二階派だけでなく、岸田首相の足元でも問題は山積みだ。衆院予算委員会では、盛山正仁文科相が旧統一教会側から推薦状を受け取ったことなどを野党から連日追及され、20日には不信任決議案が採決。否決されたが、一連の質疑では盛山氏の答弁の不安定さが明るみに出た。

「岸田派の盛山氏は、当選5回で初入閣。入閣前までは、国会運営の調整にあたる衆院議院運営委員会の与党筆頭理事を務めていた『入閣待機組』だっただけに、旧統一教会との接点を正直に申告して入閣が見送られる事態は避けたかったのでしょうか。

今回、自身が追及される事態について『(教団側が)ゆさぶりをかけてきている』と発言したことも、開き直りのように聞こえて余計でした」(全国紙政治部記者)

自民党本部
自民党本部

ただ、教団側の「ゆさぶり」には自民党も心穏やかではないようだ。

「今回、旧統一教会側が盛山氏に推薦状を渡したことなどを朝日新聞が報じたのは、旧統一教会の関係者が朝日新聞に、証拠となる写真や資料を提供したからだとみられています。

自民党の中には、旧統一教会との関係を正直に申告していない議員もまだいると言われています。『次は誰がターゲットになって関係を暴露されるか』と、戦々恐々としている議員は少なくないはずです」(自民党関係者)