いまのももクロはどう見えている?
――よくわからないまま作ったももクロの初期の曲がいまだに愛されてるのはどんな思いですか?
何年か前にさいたまスーパーアリーナで彼女たちを観たんですけど、お客さんが何万人といるじゃないですか。いきなり『overture~ももいろクローバーZ参上!!~』が流れて全員歌い出してるわけですよ。この人たち全員、頭おかしいのかなっていう(笑)。「え、俺とヒャダインが適当に作った曲がなんでなんで?」みたいな感じで。
そこから『怪盗少女』でドカーンと何万人が大合唱して、『走れ!』で大合唱して、『オレンジノート』でみんな涙してっていうのを見てて、「はぁ……なんだこれ?」っていう。正直いまでも実感が湧かない。
――当事者なのに(笑)。
いまだに『怪盗少女』と『走れ!』をやり続けてるって、ふつうのアイドルユニットではありえないじゃないですか。それがずっと愛されていて、曲が独り歩きするってこれかって。大前提は感謝しかないですけど、本音を言うと不思議ですね。
――ももクロでいまも一番聴くのは初期曲のコンピ『入口のない出口』(2013年6月5日発売)なんですよ。
そう言っていただけるとありがたいです。その実績があったおかげでいろんなアーティストさんに関わらせていただいて、ホントに感謝しかないですし、あの頃傷だらけになってよかったなって。
――ちなみに、たまアリでは挨拶には行ってないんですか?
行ったら帰ってました(笑)。はちみつロケットのときも、川上さんとたまたま道で会ったんですよ。「何やってんの?」「いまデジモンやってますよ」「フクちゃんはちロケに曲作ってよ」ってノリだったんですよ。それも3~4年前かな、それでリリイベに行ったら藤下さんがいて。結局、川上さんとふたりで握手会のハガシやらされて。
――ダハハハハ! 原点回帰ですね(笑)。
キングレコードのスタッフも、「あの人誰だ!?」みたいになって。川上さんが「久しぶりにやろうぜ」って言うんでノリでやってみたものの、「俺、何やってんだ?」と思って。
――もともとハガシやってたわけですよね。
川上さんとずっとふたりでやってました。あのときなんてひどいですよ、川上さん足が出てましたからね(笑)。
――ダハハハハ! ちょっと前から「川上さんの客に対する対応がひどい」みたいにネットで叩かれるようになったけど、そのレベルではなかったわけですね(笑)。