一番のコンプレックスはAVでもプロレスでもなく筋肉
――では、レスラーとしてのコンプレックスとは?
(人気女子プロレス団体の)スターダムさんに去年から出させていただいているんですけれど、出ているレスラーがみんなすごいじゃないですか。技術とかパワーとか。特にスターライト・キッド選手とか自分の見せ方とか、試合も上手いですし、すごいなと思って。こんなこと言っちゃうとプロレスラーとして失格かもしれないけど「私がここに出ていいんだろうか」ってすごく感じていました。
それこそ私は、筋トレの延長みたいな感じで、プロレスの練習をしたら人として強くなれそうだから、練習したいと思って始めて、気づいたらデビューしていて。もともとプロレスを見ていたわけでもなくて、今もプロレスラーとして誰と対戦したいとか、このベルトを巻きたいとかそこまでの強い気持ちはないんですよ。
それでもファンの方から「もっといろんな団体に出てください」「プロレスだけに絞って、ほかの仕事を全部やめたら強くなれるはずだから、プロレスだけに集中してください」と声をかけられる。たしかに気持ちもわかるし、プロレス一本に集中したらもっと強くなれるだろうなって自分でも思うんですけど、それはまた違うよなって思っていて。自分の気持ちとファンの言葉とのギャップもちょっと感じていました。
スターダムさんに出させてもらってプロレスラー・ちゃんよたの知名度が上がっていく一方、自分の気持ちをずっと置いていかれてるような感じがしていました。でも一番コンプレックスを感じていたのはAVでもプロレスでもなく筋肉の部分ですね。
――同じような筋肉系YouTuberの方に対してのコンプレックスですか。どのあたりに感じていたのでしょうか。
まず、私より筋肉がデカいなとか、私より動画の再生回数が回ってるなとか思い始めて。勉強のためにいろんな人のYouTubeを見るんですけど、そうすると自分の動画のどこがダメなんだろうなとかすごい考えちゃって。
自分の筋肉のなさに落ち込むんです。
冷静に考えると、周りに筋肉の大きい人ばかりいすぎて、ちょっと基準がわからなくなっちゃっているとも思うんですけど。でも、筋肉系のトップの方と話す機会も増えているので、そういう人たちの筋トレなどの話しを聞くと、自分ってまだまだなんだなって落ち込んだりしました。