色恋トークを指南した「恋愛マニュアル」だが…
マニュアルに記載された「絶対に失敗しないガチ恋育成法」なる例文では、カテゴリーごとに以下の文面が記されていた。
<自分の過去の話をしよう!>(作り話でもOK)
「学生時代はテニス部やってたんだ! 夏のときの練習は本当つらかったなあ」→「○○くんは部活なにやってた?」
「高校生のころ修学旅行沖縄だったんだよねーめちゃくちゃ暑かったけど海すごいきれいだったよ」→「○○くんは修学旅行どこだった? 沖縄行ったことある?」
「小さい時に行った赤レンガのイルミネーション忘れられない! また冬になったら行きたいなあ」→「○○くんはイルミネーションすき?」
<自分の夢の話をする!>(これも作り話でOK)
「専門学校は美容の学校行ってたんだけど美容師の資格とるまえに金銭的な問題で辞めちゃったんだ。でもまたもし通えるようになったら美容師になりたいって思ってるんだ」
「将来はおっきい家に住んでトイプードル飼って住みたいんだあ」
「子供が大好きだから、もしお金が貯まったら学校にかよって保育士になりたいって思ってる。大変だと思うけど応援してくれる?」
<彼女になろう!>
1.彼氏がいない(できたことない)アピール
「ずっと一人で生きてきたからこうやって○○くんと話せて嬉しいな」
2.今不幸アピール
「○○くんみたいな人と出会えてたら今と人生全然違うんだろうな」
3.周りは彼氏いるアピール
「学生のころの友達はみんな彼氏がいて色んなところでかけてて羨ましい」
4.彼氏ほしいなあアピール
「私もそんな支えてくれる人がいたら幸せなんだろうな」
5.「僕が彼氏になりたい」と言わせるために
「出会いもないし、私のこといいって言ってくれる人いるのかな?」
※※※
「このような色恋トークで、相手を『ガチ恋(ガチで恋してる状態)』にしたところで仕掛けるのが、いわゆる『病み営(病み営業)』です。『はぁ…』『つらい…』『どうしよう』など、明らかになにかあっただろ、というセリフを吐き、おぢが心配してきたタイミングで『言っても嫌いにならない?』と前置きを挟みつつ、相手の同情心をくすぐるような事情を切り出します」(前述・仙頭氏)
マニュアルの例文のなかには、「実は仕事場で先輩に嫌われていて少しいじめにあってる。でもお店の上の人からお金の借りがあって辞められない」などと記されているが、いっぽうで「借金いくらなの?」と聞かれた際も、「金目当て」だと悟られないためにも「言いたくないよ…」と一度断ることが重要だという。逆に相手が渋った場合には、「もうやっぱり死ぬしかないのかな…」などと病み散らかすような指導もあり、「頂き女子」たちが遭遇する、さまざまな状況に対応しているようだ。