既婚者向けマッチングサービスでのやりとり
多くのマッチングサービスでは、主に恋人や結婚相手を探す男女がターゲットであり、当然ながら既婚者は登録できない。しかし、婚外恋愛や友達探しを目的にしている既婚者専用のサービスも存在する。そのひとつが、今回のトラブルが起きた舞台となる「既婚者向けマッチングサービス」だった。
関西に本社がある一部上場企業の東京支社で働く都内在住の男性、後藤さん(仮名/51歳)は、結婚歴30年の子持ちだが、古くはテレクラから出会い系サイト、昨今では婚活向けのマッチングサービスに未婚を装ってまぎれこんだり、さまざまな婚外恋愛を謳歌してきた。そんな後藤さんが既婚者向けマッチングサービス「Kクラブ」に登録したのは1年前。すでに複数の女性とマッチングして果し合いを交えてきた。
後藤さんは1年前に出会ったA子さん(45歳、2児あり)と交友関係を継続しながら新たな出会いを探し続けていたという。
「私は現在、東京支社で仕事をしながらも大阪に賃貸の住まいを借りて、月の半分は大阪本社に出勤しています。A子と会うのは主に東京ですが、大阪での出会いも探していました。そこでマッチングしたのが、大阪在住の主婦を名乗るB美です。B美はマッチングするやいなや『ムラムラする』とか『3Pしたい』などと過激なことを言ってこちらを挑発するようなタイプの女性でした」(後藤さん)
B美さんはしきりに「いま何人の女性とやりとりしてるの?」とか「セフレは何人いるの?」と自分以外の女性の存在も聞き出してきたという。
「そういうことを聞いてくる女性は少なくないので、自分も違和感なく、A子の存在や、それ以外の女性のことも話しました。B美が『ハメ撮りとか撮ってるんじゃない?』と聞いてきたので『うん。見たい?』と過去に撮ったA子ではないC子のフェラ中の写真を送りました。もちろん、撮った女性の顔が判別できないような写真です」
しかし、写真を送った途端にB美さんの反応が薄くなり、やがて一方的なメッセージが送られてきた。
〈私はサクラでした。写真は無闇に送ると悪用されます。本人にバレて訴えられる場合もあります。やりとりの中で、名前や生年月日を明記するのは危険です。あまりに警戒心がないので、心配になりました〉
その後、B美さんにブロックされて、突然連絡が途絶えたという。