夢は日本人初のメダリスト
――大学卒業後はプロの道に進まれるのでしょうか?
衣笠 その予定です。ビーチバレーを中心にスケジュールを組み立てられるといいなと。
――プロとして戦っていく覚悟ができているのですね。
菊地 大学でビーチバレーを続けると決めたときに覚悟はできています。ビーチバレーが大好きだし、ビーチバレーをしているときが一番楽しいので、今からワクワクしています。
衣笠 他のチームの人たちより、プライベートで一緒にいる時間が圧倒的に多いので、チームワークのよさなら絶対に負けないという自信はあります。
――来年はパリ、エッフェル塔のふもとに広がるシャン・ド・マルス公園がビーチバレーの会場となるパリ五輪、そして2028年はロサンゼルスです。
衣笠 目標は5年後のロス五輪です。それまでにどれだけ力をつけられるか。私たちの中ではもう、ロス五輪はスタートしています。
菊地 出場できる条件がパリと同じだとしたら、全世界で24チーム。前年に行われる世界選手権の優勝国が1枠、オリンピックランキングが17枠。大陸予選が5枠で、開催国枠が1なので、最初の目標は国内でトップレベルのペアになることです。
衣笠 それから海外に出て、オリンピックランキングのポイントを上げて、国内はもちろん、海外でも日本のチームといったら、“のあまゆ”だよねといっていただけるような強いチームになりたいです。
――これまでの最高順位は、2000年シドニー大会での高橋有紀子・佐伯美香ペアの4位。メダルにはまだ届いていません。
菊地 今日の午前中の練習でその高橋有紀子さんに指導していただいて。ものすごく勉強になりました。
衣笠 今ロスの舞台で、私とのあの2人が、首からメダルをかけているのを想像してみたんですけど…感動しちゃいました(笑)。
――実現するかどうかは、ここからが勝負ですね。
衣笠 はい! がんばります!!
菊地 応援よろしくお願いいたしします!
“のあまゆ”ペアができるまで はこちらから
取材・文/工藤晋
写真/松木宏祐
スタイリング/木村美希子