ツアールーキーながら大健闘の岩井ツインズ
8月中旬に開催された「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝を飾り、翌週の「CAT レディース2022」でツアー史上3人目の初優勝から2週連続優勝を成し遂げた岩井千怜。
彼女は双子の妹で、姉の明愛もプロゴルファーとして活動している。2人は2021年6月にプロテストを合格した93期生で、彼女たちにとって2022年シーズンは、初めてツアーをフルに戦う(前半戦は出場できない試合も多かったが)ツアールーキーシーズンだ。
彼女たちのプロデビュー戦は2021年7月、JLPGAツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」。この試合、千怜は予選落ち、明愛が59位タイと苦戦したが、9月に下部ツアー(ステップアップツアー)の「カストロールレディース」に舞台を移すと一変した。2人そろって出場し、千怜が初優勝、明愛は4位に食い込んだのだ。次戦の「山陽新聞レディースカップ」では、今度は明愛が初優勝、千怜も予選を通過して54位タイに入った。
なんと双子姉妹で2戦連続優勝という離れ業を見せたのだ。
途中から参戦した2020〜2021シーズンでは、2人ともシード権を取ることはできなかったが、これはコロナ禍によって、ほぼ2年間にわたった異例の長いシーズン最後の半年足らずしか(明愛が5試合、千怜が4試合)出ていないので、当然だろう。
2022年シーズン前半の出場権を争うQT(クォリファイングトーナメント)は明愛が70位、千怜が90位。前半戦はフル出場とはいかない順位だが、限られた試合の中でトップ10フィニッシュを明愛が2回、千怜は1回だが2位タイの好成績を残し、リランキングでは明愛が30位、千怜が33位で、後半戦はほぼフル出場できるポジションを確保したのだ。
8月28日現在、2週連続優勝をした千怜は、メルセデス・ランキング17位。明愛も53位と健闘している。