浅尾美和、坂口佳穂に続き、ビーチバレーボール界に現れた新たな女神たちを知っているだろうか? 現役女子大生の衣笠乃愛選手と、菊地真結選手だ。既にビーチバレーボール好きの間では話題になっており、2人を目当てに試合会場に足を運ぶ選手も多いとか。
日本バレーボール協会会長兼ビーチバレーボール連盟名誉会長である川合俊一も、今後の活躍を期待する若手ペアの一組として期待を寄せている彼女たち。2028年のバルセロナ五輪を見据える、現役女子大生ペアに話を聞いた。
対戦相手として出会った
――インドアとビーチの“二刀流”で活躍されているお2人ですが、それぞれバレーボールを始めたのはいつからですか。
菊地 私は小学校1年生のときからです。そこから、小学校の6年間、中学高校の3年間ずつ、さらに大学と今に至るまでバレーボール一筋。ザ・青春という感じです。
衣笠 私がバレーボールを始めたのは小学校2年のときです。それまでは、クラシックバレエをやっていたんですが、あるとき、そこら中を走り回っている私に、優美な動きが求められるクラシックバレエは向いていないということに母が気づいて(笑)。祖母と母から、「バレーボールをやってみたら?」と言われて、そこからはバレーボールのみですね。
――滋賀県出身の衣笠選手と、千葉県出身の菊地選手が初めて顔を合わせたのは、女子バレーの名門校、共栄学園に入学してから?
菊地 いえ、初めて会ったのは中学3年のときです。選抜されたチームによる都道府県対抗のJOCジュニアオリンピックカップという大会があって、その一回戦で当たったのが最初です。
衣笠 私が滋賀県の選抜チームで、まゆが千葉県選抜チーム。そのときは、2人とも共栄学園に進学することが決まっていたので、試合後に「よろしくね」みたいな、ぎこちない挨拶を交わした記憶があります(笑)。
――ちなみにですが、兵庫と千葉、勝ったのはどちらですか。
衣笠 フルセットまで行ったのですが、勝ったのは、まゆのいた千葉です(苦笑)。
――“親友歴7年”ということは、その後、共栄学園に入学してすぐに仲良くなったということですか。
衣笠 共栄学園は中高一貫校なので、中学からそのまま上がってくる子が多くて。クラスで外部から来たのは、私とまゆと、もう一人だけだったので、気がついたときには姉妹のように仲良くなっていました。