パパラッチにはホテルの浴場で裸まで撮られたよ(笑)
――当時から、メディアの注目度も高かったですよね?
自分で撮った写真よりも、撮られた枚数のほうが多かったですね。スタジアムではもちろん、それ以外も。パパラッチにホテルの大浴場でいきなり裸の姿を撮られたこともありますよ(笑)。どうやってホテルに侵入したのかは今でもわかりません。タオルで隠しても撮ろうとする。日本に来て一番驚いたことです。私のイチモツがどうしても撮りたかったんですかね(笑)。
――それは大変ですね! ただ、そんな状況もブーマーさんが日本で圧倒的な成績を残したからこそ。ご自身では、なぜここまでの結果を残せたんだと思いますか?
ハードワークと集中力。それと、日本の野球や文化に適応する努力をしたからだと思います。特に日本球界1年目のオフに、どう攻められたのか、日本のピッチャーの傾向やピッチングをしっかりと復習したことで2年目に三冠王を取れたと思っています。
――来日した当初は、10年間も日本でプレーすることを想像していましたか?
……答えはノーです(笑)。当初の契約は2年間で、もちろんそれを終えても日本で長くプレーしたいとは考えていました。ただ、まさかあんなに長い時間を日本で過ごせるとは思っていませんでした。
――日本での10年間は阪急、オリックス、ダイエーとすべてパ・リーグの球団でプレーされています。たとえばメジャーへの復帰や当時はより人気の高かったセ・リーグでプレーしたいと思ったことはないのでしょうか?
何年のことだったかは忘れましたが、読売ジャイアンツにトレードで移籍する話がありました。かなり具体的なところまで契約がまとまりかけたのですが、結局、移籍することはありませんでした。
幻の巨人へのトレードが実現しなかった理由は!? #2へつづく
#2 【ブーマー幻の巨人トレードの真相】「君はジャイアンツのためにプレーしたいのか?」。移籍を思いとどまらせた、たったひとつの理由とは。
【コラム】オリックスのセデーニョはブーマーの再来なのか!? 規格外のパワーでハイタッチして門田の肩を脱臼させた最強助っ人三冠王の軌跡
取材・文/花田雪 撮影/村上庄吾
取材協力/一般社団法人日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA)
撮影協力/MINT LAB TOKYO