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門田博光と村田兆治。今は亡き友とライバルへの思い

――日本球界で長くプレーする中で、多くのチームメイトやライバルも生まれたと思います。日本での10年間を振り返ったとき、特に印象深い選手はどなたですか?

バッターで言えばカドタ(門田博光/元南海ほか)です。南海ホークスでプレーしていた時は対戦相手でしたが、彼が打席に立つときは強い打球が飛んでくるので守備位置を(西宮球場の)芝生まで下げて守っていました。ケガするのが怖いですからね(笑)。

ピッチャーで言えばムラタ(村田兆治/元ロッテ)が印象深い。ちょうど私が日本に来たころにトミー・ジョン手術を受けて、年齢も私より上なのにすごいボールを投げていました。パ・リーグでもっともタフな投手だったと思います。

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――村田さんは昨年、門田さんは今年、お二人とも残念ながらお亡くなりになりました。

とても悲しいです。ムラタとは日本を去ってからもいい関係を続けていたし、カドタとは同じチームでプレーしたこともある仲間で、友人でした。カドタの体調があまりよくないことは聞いていましたが、まさかそこまで悪いとは知りませんでした。

――生前の門田さんにお話を伺ったとき、「ブーマーさんに負けたくないという思いでプレーしていた」と語っていらっしゃいました。

私も彼が南海でプレーしていたときはそのバッティングをよく見ていました。そこで仲よくなって、南海が福岡に移転するタイミングで彼はブレーブスの一員になったんです。対戦相手として、チームメイトとして一緒にプレーできたことを、私も誇りに思っています。