全力疾走しない選手には懲罰も
チームにとって一番いいのは、監督・コーチに仕事がないことだろう。打順をいじったり、投手起用を考えたりしていると充実感が得られるのかもしれないが、やはり何もしなくても勝てるというのがいい。
監督のできることと言えば、負けを受け入れることしかない。担当コーチから意見を聞いて、自分でオーダーを決めるのだから、負けたら自分の責任でしかない。
そういう姿勢であれば、周りで支えてくれる人たちも、監督のせいだけにはできないし、勝つためにもっと改善したいと思うようになるだろう。勝ったら、選手を推薦してくれたコーチ、頑張ってくれた選手のおかげ。負けたら監督の責任。それでいいと思う。
もし、自分が監督だったら、走らずに歩いてベンチに帰ってくるとか、打って一塁まで全力疾走していないとか、そういう根本的な、野球を人に見せるエンターテインメントとして考えた時にマイナスになる態度に対しては懲罰も考える。
ただ、グラウンドで起きているエラーや三振といったミスは、使っている自分の責任だと受け入れる。懲罰交代させるような選手を自分が選んで試合に出しているのであれば、自分がやめないといけない。
試合に出すと決めたら、何があっても出して、その日は任せる。試合の流れで代打が必要な時は、作戦として交代して、あとでしっかりコミュニケーションをとればいいのではないだろうか。
また、マスコミにはチーム状態が悪くて負けている時は、そのなかで起こったいいことを書いてもらう。チーム状態がよくて勝っている時は、そのなかで起こった悪いことを書いてもらうようにお願いをしてみるのがいいかもしれない。
チームが勝った時は、とことん反省点を書いてもらって、負けた時は何か希望が持てるようなポイントを挙げてもらう。お互いにうまくいくような形が望ましい。