気軽に刺激的な旅を!
香港の名作映画の舞台をコンパクトに巡ろう
海外旅行が解禁になり、まずは近場のアジアから慣らしていこうという人は少なくない。韓国・台湾・タイなど、魅力的な国は多いが、特にイチオシなのが香港。その理由は、街がコンパクトなので数々の映画のロケ地を一気に回れるから。
香港映画の代表格といえば、ジャッキー・チェンの『プロジェクトA』や『ポリス・ストーリー/香港国際警察』、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』といったアクション映画や、アート系要素が強いウォン・カーワイ監督の作品の『恋する惑星』などがあるが、これらの作品を象徴するロケ地は1日あれば回ることができる。
香港はビクトリア湾を挟んで香港島と九龍半島に分かれている。まずは香港島でウォン・カーワイ監督の『恋する惑星』で出てくるミッドレベル・エスカレーターへ。
その後、海を渡り九龍半島にある同作のロケ地・重慶大厦(チョンキンマンション)を訪れたら、同じエリアにある永安百貨デパートへ。ここはジャッキー・チェンの『ポリス・ストーリー/香港国際警察』のロケ地。ジャッキーがデパートの吹き抜けの電飾ポールを滑り降りる名シーンが撮られた場所だ。
『恋する惑星』と『ポリス・ストーリー/香港国際警察』の都心のロケ地を満喫したら、次は電車で郊外の屯門(チュンムン)というエリアへ。そこには伝説のアクションスター、ブルース・リーの『燃えよドラゴン』が撮影された青山禪院がある。有名な名台詞「Don’t think. Feel! (考えるな、感じろ)」のセリフが放たれたシーンが撮影された場所には等身大のブルース・リーのパネルが置かれていて、当時の様子を楽しめるようになっている。
人気映画シリーズの舞台を追うもよし、ひとつの国・都市で撮られたいくつもの作品のロケ地を訪れるもよし。映画という要素を加えて、ひと味違った夏の旅を楽しもう!
文/清水真理子
写真協力/iStock