2022年に誕生から10周年を迎えたガールズケイリン。選手数が2000人を超える男子の競輪と比べると、登録選手数が200人程度でレース数も少なく、まだまだ若いスポーツであることは否めないが、2023年から初となるG1レースが創設されたりと、これまでにない盛り上がりを見せている。
特に若い世代からの人気を牽引するのが、強く美しい選手たち。TV番組『ジャンクスポーツ』(フジテレビ系)に度々出演するなど、ガールズケイリン人気の立役者でもある、河内桜雪選手に話を聞いた。
父親も競輪選手を目指していた
――河内選手が、ガールズケイリンの選手になると決めたのが小学生のときと聞いているのですが、間違いありませんか?
はい。小6のとき地元・前橋で開催されたガールズケイリンコレクションを観たんですが、熱気と大歓声の中コースを走るガールズの選手たちが、とにかくもうめちゃくちゃカッコよくて。
――ガールズケイリンは落車による怪我など、危険な一面を伴う競技ですがご両親は反対しなかった?
親戚に競輪選手がいましたし、父が一時期競輪選手を目指していたこともあって、反対はされませんでしたね。翌日ローラーという練習器具が用意されていたのにはちょっと驚きましたが(笑)。
――元々競輪とはご縁があったんですね。
もっと小さい頃から、競輪場には家族で行っていましたね。罵声が飛ぶと、「なんで!? みんな、こんなに頑張っているのに」とか、「そこまで言わなくてもいいじゃない」とか、プンプンしながらレースを見ていたのを覚えています(笑)。
――選手になる宣言を聞いて、お父さんは喜んだでしょうね。
…だと思うんですけど。父はそういう感情を顔に出さない人なんです。自転車に関しても、一度も乗れと言われたことはないし、むしろ好きなことをやれという感じで。
――やめようと思ったことは?
ないです。練習がキツすぎて、「もうやだ」と思ったことは何度もありましたが、自転車を嫌いになったことは一度もないです。自分から自転車を取ったら何も残らないので、“絶対にやめられない”と思っています。