意味があるゆえに人に見られるのが面倒臭い、
雑魚レベル“中”のTシャツたち

続いて、雑魚レベル“中”のTシャツを3枚ご紹介しよう。
このレベルになると、着ているだけで「そのTシャツ、何?」とか「面白いの着てるね」などと指摘を受けることがあって面倒臭いので、迂闊には他人に見せられない。

① 静岡「サンハトヤ/ハトヤホテル」のTシャツ
ハトが温泉に浸かっている図案が胸元に入る、伊東に行くなら〜のハトヤTシャツは、泊まりに行った際にノリで買ったものだ。
こういうのは、買った瞬間は盛り上がって「いいもの手に入れた」と思うのだが、家に帰って熱が冷めた後には……、まあ着られません。
気づいた人に突っ込まれるときも「何そのTシャツ。ハトヤホテルの? へえー!………」となり、それ以上の会話には発展しない。
だからどうした感を場に漂わせる、なかなか虚しき雑魚Tなのである。

雑魚Tその3 伊東に行くならハトヤ
雑魚Tその3 伊東に行くならハトヤ

② 東京オリンピック2020の公式Tシャツ
これもまた、いっときの熱に浮かされて買ったブツである。
コロナ禍により一年延期され、2021年夏に開催された東京2020オリンピック。
まだ記憶に新しいが、評判が悪かった開会式でほぼ唯一、「あれは良かった」と絶賛されたのが、種目ごとのピクトグラムを人が巧みに再現して見せたパフォーマンスだった。
よくよく考えると泥臭い、新入社員の宴会芸のようなものだったが、それを敢えてオリンピックという世界の檜舞台で披露したのが逆に新鮮で、一時的にピクトグラムが大きく注目される結果となった。
僕もそのときの世の空気に流され、たまたま見かけたこのピクトグラムTシャツを即決で買って喜んで着ていたのだ。
でもその手の熱は冷めるのも早く、2回ほど外出に着たのち、あえなく雑魚T入りしたのである。

雑魚Tその4 東京五輪ピクトグラム
雑魚Tその4 東京五輪ピクトグラム

③ 富士山みやげFujidesTシャツ
説明不要のアディダスオマージュのジョークTシャツだ。
アディダスの三角形マークを富士山に見立てようという一点突破の発想から生まれたものと想像できるが、それ以上でもそれ以下でもなくて、扱いに困る。
メジャーな観光地ほど、みやげ店にはこの手のジョーク系パロディグッズが並んでいるが、非常に雑魚化しやすいので、よく考えてから買った方がいいと思います。

雑魚Tその5 フジデス
雑魚Tその5 フジデス