手塚賞の存在を初めて知る

――ジャンプには、単行本とは違う魅力がありましたか?

カラーページがそのままで(単行本では白黒)、(そのサイズが)大きいことに衝撃を受けました。

あと、漫画賞というものを開催していて、その中でも「手塚賞」は岸本先生が審査員をやっている、と知って。「これに送ったら、岸本先生に読んでもらえるのかな?」、「いつかは送ってみたいな」と考え始めましたね。

でも中学生の頃は部活や塾などで忙しく、漫画を描く時間がまったくなくて。それがストレスだったので、高校生になったら部活は絶対に入らない、と決めました。

高校に進んでからは、授業が終わったらすぐ家に帰って、平日は6〜7時間くらい漫画を模写して。『NARUTO』だけじゃなく『無限の住人』も大好きだったので、そういうのをひたすら描いていました。

――1日6~7時間ってすごいですね。その頃していたのは基本的には模写ですか?

創作もしましたけど、模写が多かったです。『無限の住人』を好きになったのも岸本先生がきっかけで、『NARUTO』の連載が終わったときに、岸本先生と『無限の住人』の沙村広明先生が対談をされていて、岸本先生が「すごく影響を受けた。アクションシーンもかっこいい」とおっしゃっていて。

さっそく学校帰りに、『無限の住人』の13巻と14巻を買ったんです。読み始めたらめちゃくちゃ面白くて、次の週には残りの巻もほとんど買って、そこから“どハマリ”しました。