今朝、警察から電話がかかってきました
仕事もせず、人付き合いも苦手な長男坊が生きる糧としていたのは、自衛隊時代に身に付けた射撃だったようだ。知人は政憲容疑者が射撃場に通っていたことも知っていた。
「中野市にはクレー射撃場があったのですが、ここが4年ほど前に閉鎖することになり、市役所の職員が手続きのための視察に訪れたときに『政憲君がちょくちょく来ているよ』と聞いたそうです。銃の免許を所持していたことは今日の警察発表まで知りませんでしたが、自衛隊にいたころに興味を持ち始めたんですかね。なんであんな事件を起こしたのかと考えても、まったくわからないです。
散歩していた村上さんはたしか政憲くんのお母さんのお花の教室に通っていたと思いますが、政憲くんとは直接関わりはないはずです。強いて言うなら村上さんも竹内さんも2人とも耳が遠くて、散歩中はかなり大声で話していたので、それが原因なのですかね。
2人は世間話をするのが楽しみだったと思うのですが、毎日2人で散歩していて、それが家の中まで聞こえてくるくらいの大きな話し声だったので、それに逆上したとかはあるかもしれないです。もしそれが原因で殺されたんだとしたらむごいとしか言えないですが……」
現場で倒れたままで救助が遅れ、最後に死亡が確認された竹内靖子さん(70)の息子は、取材に対してこう声を振り絞るのが精一杯だった。
「今朝方、警察から電話がかかってきて『確認してほしいことがある』と言われました。それで、確認に行くと遺体安置所で母の遺体を見せられました……。今混乱していまして、ちょっと話ができないのですが……青木市議についてはもちろん知っています。母は散歩だったようですが警察の方も亡くなってしまっていて…ご迷惑をかけてしまってというか…悔しい思いではあるのですが、混乱していて今は話ができません」
4人の命を奪った政憲容疑者は容疑を認めており、父の正道氏は26日朝、“一身上の都合”を理由に議員辞職願を提出、副議長が辞職を許可したという。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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