うどん県民もうならせる新勢力「かすうどん」

となると、歴史の古さは大阪、その後の覇権は讃岐ということなのだろうか。
ところで、明石家さんまはなぜ「うどんの本場は大阪」との発言したのか。その真相は大阪に讃岐うどんを流行らせた「川福」に隠されているとの情報も。

「さんまさんは芸人になりたての大阪時代、『川福』に何度も来店するほどお気に入りだったと聞いています」(前出、うどん店店主)

明石家さんまの発言で「うどんの本場は大阪?香川?」論争勃発! 大阪人100人のアンケートの結果は?「うどんぐらい香川県にゆずったげてもええんとちゃいまっか?(笑)」_3
大阪で讃岐うどんを流行らせた「川福流手打うどん 川福本店」のざるうどん。明石家さんまが何度も来店するほどお気に入りとの情報も

しかし、きつねうどんを生んだプライドのある大阪は、他県から流入してきた讃岐うどんに浸食されっぱなしではない。
この流れを変えたのが1995年にオープンした“かすうどん”の元祖「加寿屋」だ。

「『油かす』とは大阪の南河内地方で昔から食されてきた郷土料理です。
牛の腸を油でじっくりと時間をかけて揚げ、余分な油分が抜けて肉の旨味が凝縮された、美味でしかも栄養価も高い食材です。
(中略)
この『かすうどん』は、1995年の当社店舗のオープンより瞬く間にたくさんのファンを生みました。最近では当社を真似たかすうどん店が多くオープンしているほどです」(加寿屋ホームページより)

明石家さんまの発言で「うどんの本場は大阪?香川?」論争勃発! 大阪人100人のアンケートの結果は?「うどんぐらい香川県にゆずったげてもええんとちゃいまっか?(笑)」_4
「加寿屋」のかすうどん。大阪人にとってはもはやお馴染みのグルメに
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もはや大阪グルメに欠かすことはできない存在となっており、実際、今回のアンケートでも本場がどこかはともかくとして、かすうどんが一番おいしいと答えた人が複数人いた。

「香川県出身の彼女の両親は『大阪のうどんは(味がいまいちで)食えんなぁ』と言っていましたが、『かすうどんだけは別格でおいしい。また大阪に行ったら食べたい』と言うてました」(30代男性)

うどん県民にも認められるほどの、かすうどん。今後、こちらが全国的な覇権を握るようなことがあれば、うどんの本場論争がもうひと盛り上がりすることになるかも。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班