昔は同性愛者は“隠花植物”と呼ばれていた

――非常に長い芸能生活。

そうね。(カルーセル)麻紀ちゃんをつないでくれた(ゲイバーのママの)“青江のママ”も10年前くらいに亡くなっちゃったしね。でもその兄弟分でオネエの元祖と呼ばれる“吉野のママ”は元気よ。92歳なのに。

――すごいですね。

この前の「東京レインボープライド2023」の舞台にも引っ張り出したの。そしたら「今はいいわよね。私たちの時代なんて、“隠花植物”って言われて、夜にならなきゃ外へ歩けないような時代だったんだから」なんて言ってたわよ。
私が若かった時代よりももっと厳しかったんでしょうね。

「よく本当はノーマルですか?って聞かれるけど、どこまでがノーマルなのかしらね」美川憲一が明かす過去の恋愛遍歴。「私は男でも女でもない、美川憲一よ」_3
「東京レインボープライド2023」ステージの様子
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――時代は着実に変わっているんですね。

私もよく「本当はノーマルですか?」って聞かれるけど、どこまでがノーマルなのかしらね。
私を女だと思ってる人もいるし。
でも美川憲一は美川憲一、男でも女でもないのよ。
みなさんもそういう気持ちで生きていけば、きっと楽になると思うわよ。

取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班

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