岡田紗佳が考えるプロ雀士とは?
――“運”が大きく勝負に関わってくる麻雀という競技において、プロとアマチュアの差はどこにあると考えていますか。
あくまで私の考えですけど、勝敗がすべてというのがアマチュアで、勝つことだけじゃなく、ファンの人に見てもらって応援してもらう麻雀を打つのがプロだと思っています。
私が勝ったら一緒に喜び、私が負けたら同じように凹む。負けても“おかぴーは頑張った!”とか、“また次応援するから”と言ってもらえるようなる麻雀を打つのが、私が理想とする麻雀プロです。
――魅せる麻雀ではなく、見てもらう麻雀ですか。
魅せるという言葉の定義もすごく難しくて。自分の打ち筋を貫き通すことだというプロがいるかもしれないし、華麗な打ちまわしを魅せることだという人もいるかもしれません。
でもモデルから麻雀プロになった私にとって見せるべきものは、やれることを一生懸命やる姿で、それを見てもらうことでもっと麻雀を好きになってくれたら、それが最高だなと思っているんです。
――ただでさえ難しいその麻雀プロの世界に、チーム戦というそれまでになかった要素を取り入れたのが、Mリーグです。
そこなんです! 私を応援してもらうだけじゃなくて、チームのことも応援してもらわなきゃいけないし、負けが私ひとりの負けじゃなくてチームの負けに直結してしまう。
しかも私たちサクラナイツは、「KADOKAWA」という名前も背負っているので、そのプレッシャーはハンパじゃないです。
――チームとして戦う上で、岡田さんが大切にしていることはなんですか。
自分が勝つことが一番大事ですが、極論を言ってしまうと私が負けても他の3人が勝てばOKなんです。そのためには、みんなが万全な状態で勝負に臨んでもらえるような雰囲気づくりや環境づくりが大切だと思っています。
――その岡田さんから見て、サクラナイツはどういうチームですか。
他の7チームのことは知らないので比較できませんが、チームワークに関してはどこのチームにも負けない最高のチームです。
――信頼関係もバッチリ?
みんなが出て行った後の楽屋はもう、めちゃくちゃで。もしかして…この人たちは麻雀以外のことは、何にもできない人たちなんじゃないかと思うこともありますが(笑)。
こと麻雀に関しては、みんなすごいですから。なんでも言い合える頼りがいのある仲間です。
取材・文/工藤晋
写真/八坂悠司
スタイリング/木村美希子
ヘアメイク/玉井朱音