毎週獲れる天然魚を「寿司ネタ」として
提供するのは業界初

全国の約530店舗を22のグループに分け、各地域ごとに水揚げされた国産天然魚を数量限定で販売するという。(水揚げ状況によって販売する種類が変わり、販売の有無は店頭ののぼりでお知らせ)

時期や季節によっても漁獲状況が変わり、その週にどんな魚が水揚げされるかはわからないわけだが、週替わりで旬の地魚を味わえるという楽しみやワクワク感がある。

くらの逸品シリーズでおすすめの寿司ネタを岡本さんに聞いた。

「北海道の『【苫小牧漁協】天然 生ほっき貝(一貫)』、東京の『【三浦半島有名漁港】天然 釣り金目鯛(一貫)』、そして福井の『【三国漁港】天然 越前 甘えび』がおすすめですね。特に福井の寿司ネタはブランド海老として知られていて、地元の人でもなかなか食べられない一品になっています。また、7月には沖縄の珍しい地魚『【沖縄近海 美ら海】天然 なんようぶだい(一貫)』を提供する予定です」

「くら寿司」の逆襲! 「海外への店舗展開」と「くらの逸品シリーズ」で寿司テロによる逆境に立ち向かう2つの挑戦_6
『【三国漁港】天然 越前 甘えび』@福井
「くら寿司」の逆襲! 「海外への店舗展開」と「くらの逸品シリーズ」で寿司テロによる逆境に立ち向かう2つの挑戦_7
『【沖縄近海 美ら海】天然 なんようぶだい(一貫)』@沖縄
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今後は47都道府県ごとに地元の地魚を、地元のお客様に週ごとに楽しんでもらえる“地魚地食”を目指し、提供回数や魚種数を増やしていく見込みとのこと。

大手回転寿司チェーンが、毎週にわたって各地域の地魚を店舗で提供するのは初の試みとなっており、さまざまな困難に晒されながらも、くら寿司の挑戦は続いている。

#1 「おもろい」を追求する「くら寿司」人気ネタベスト5と本当は知られたくない一品

取材・文/古田島大介