再開発を止めるには

坂本龍一氏の手紙を無視した都政(小池百合子都知事)と同様、残念ながら国政も神宮外苑再開発反対の声を無視する姿勢を貫いている。

*4月5日の衆議院文科委員会でこの問題の見直しを問われた永岡桂子文部科学相は「見直しを求める考えはない」「都が主体的に判断すべき」等の答弁に終始

こうした状況を打開するためにも、本記事でこの問題に関心を持った場合、まずはオンライン署名への参加をご検討頂きたい。

*主な署名だけで以下5つがあり、4月19日時点でのべ約26万人が賛同

神宮外苑1000本の樹木を切らないで-再開発計画は見直しを
東京都市計画審議会-神宮外苑の樹木1000本の伐採に強く反対します
野球の聖地-伝統ある-緑の神宮球場を守ろう
秩父宮ラグビー場をこの地で継承したい-ラグビーの聖地-の移転-改悪を止めよう
100年前の先人の思いを-坂本龍一さんの遺志を-未来に繋ぎ-外苑の景観と樹木たちを守るために神宮外苑を-日本の名勝-に指定してください


また、学生団体Amamoは自然環境の経済的価値を算出して東京都や事業者との交渉に活用することを目指しており、神宮外苑の環境価値は284億円を上回るという調査結果を4月26日の記者会見で発表。従来とは異なるアプローチとして注目を集めている。

*会見のノーカット映像(説明資料の投影あり)は以下のYoutubeで視聴可

問題の全体像をさらに詳しく知りたい場合は筆者のtheLetter「樹木伐採だけでなく、野球・ラグビーの文化も破壊する神宮外苑再開発の全体像」(2023年4月6日)を参照ください。本記事では割愛した被害全8点、東京都の進め方の問題10点を詳細に説明しています。


文/犬飼淳