一つはハワイアナスの「TOP」、もう一つは内外ゴムの「ブルーダイヤ」である。

両者ともなんの変哲もないごくシンプルなビーサンなのだが、実は長い歴史といわれを持つ銘品であり、お伝えしたいことがいっぱいある。

元祖ビーチサンダル対決。ブラジルのハワイアナス製か、日本の内外ゴム製か_b
今年の僕のビーチサンダル、内外ゴム・ブルーダイヤ(左)と、ハワイアナス・TOP(右)

世界中にファンを持つハワイアナスは、もともと日本移民が履いていた草履がモデル

ハワイアナスはハワイのサンダルと思いこんでいる人も多いようだが、実は1962年にブラジル・サンパウロで創業したブランドだ。
ブランド名は「ハワイアン」のポルトガル語表記で、“夢の楽園ハワイで暮らすような快適なサンダルを”というイメージで付けられたのだという。

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世界の定番、ハワイアナス・TOP

日本移民が持ち込んだ草履を原型に、アマゾン原産の天然ゴムを使ってつくられたというのが、サンダルマニアの間ではちょっと知られたハワイアナス物語だ。
滑り止め目的で各モデル共通に施された加工、足裏に接するソール表側のツブツブは、ルーツである日本へのリスペクトを込めた“米粒模様”なのだそうだ。

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ソール表面に施された、米粒状滑り止めに注目

ハワイアナスのビーチサンダルは、足の親指と人差し指で鼻緒を挟む形状の履き物を知らなかった現地では驚きを持って迎えられ、発売当初から庶民の間で爆発的にヒット。
瞬く間に、南米では知らぬ者のいないサンダルブランドに急成長した。
しかし、日本を含む世界への本格進出は遅く、1990年代になってからである。

1994年に8色展開でリリースされたモデル「TOP」は、ハワイアナスがずっと作り続けてきたベーシックデザインを踏襲しながら、品質を世界基準に引き上げたもの。
そのクッション性の高い履き心地や、カラバリ豊富でポップなデザイン性が受け、世界中へブームが拡散。以降、ブランドのフラッグシップモデルとして、広く世界に愛用者を持つようになった。
現在では毎年20種類を超えるカラーバリエーションが、世界60か国で愛されているのだとか。

世界のビーサントップブランドであるハワイアナス、中でも最定番モデルのTOPを入手するのは簡単だ。
日本中どこでも、ちょっとしたスポーツショップに行けばいくらでも並んでいる。
前述のように豊富なカラーバリエーションをリリースしているし、ソールにさまざまな柄をプリントした限定モデルも数多くあるので、選ぶ楽しさも大きい。

でも僕は、黒や白などのベーシックカラーが好みだ。
そして、こんな僕と同様にベーシックカラーがお好みの方に、こっそりお伝えしたいことがある。