P 基本的にはどの候補者にも同じような質問しかしてないんですよ。「手応えはどうですか?」みたいな。そこで解答を誤魔化すのか、面倒くさそうに応対するのか、ちゃんと答えてくれるのか……「どういう反応か」で、そこから見えるものがありますよね。
D 政党の意識もそこには見えますよね。候補者に話を訊いた直後に、選挙スタッフが「許可とってるんですか!」みたいに言ってくる政党もあったり。公共の場で、国政に向かうための選挙演説してるのに、それを撮影したら「許可をとってください!」と言われたのは衝撃でしたね。しかも、実際にスタッフが許可取りの連絡をしたら……。
P まったく何の音沙汰もない(笑)。それから、僕からの質問には答えるのに、ダースさんの質問には答えない候補者とか。そういう部分からも「向き合い方」がわかります。
D あと、鹿島さんは候補者へのインタビュー中に「ハイ、ハイ」って相槌を打つんですけど、あれは、鹿島さんが噛みつくタイミングを伺ってると思ってるんですよ。
P ハイ、ハイ……ガブッ!って(笑)。四国新聞への質問も含めて、そこで引き出した言葉が映画の伏線になってたりするんだなと、自分でも思いましたね。