「ずーっとギリギリの下を這いつくばって来た」
――グラドル時代、プロレスを見て悩んでる場合じゃないと思ったんですよね?
やっぱりそれも、プロレスラーの覚悟をリングで見たから、「わたしも腹を括らなきゃ」と後押しされた感じでした。それがプロレスラーの強さなんだなと思いましたね。
――覚悟がなきゃ、闘えないですよね。
どのジャンルもそうだと思いますね。会社を設立するにしても、それがコケたときに、どう立て直すかとか。それでも自分はこれに賭けるという覚悟がないと、会社は作れない。全部、覚悟と自信かなぁと思いますね。
――プロレスラーになって、一番つらかった時期はいつ頃ですか?
今日ちょうど『週プロ』の表紙になれたじゃないですか。スターダムに一番最初に登場したとき、なつぽいは見開きの2ページだったんですけど、わたしは10cm×10cmのコマ写真だったんですよ。しかも、なつぽいはXで、わたしはZ。そのとき、XとZの違いに気づかなかったんですけど、後々になって「注目されている人がXなんだよ」って言われて。
わたしは最初、全然期待されていなかったので、スターダムではずーっとギリギリの下を這いつくばって来た感はありますね。
――わたしは2021年3月3日からスターダムを観始めて、最初に取材させていただいたのが白川選手なのですが、白川選手はずっとトップの内の一人というイメージなんですよ。
えええ!? 全然ですよ。シングルのベルトだって、フューチャー(・オブ・スターダム王座)は巻いたけど、1週間くらいしか保持できてないし、他はシングルのベルトを取れてないわけだし、戦績もよくないし。
――人気がものすごいじゃないですか。海外からも。
えーーー、でもわたし……人気あるのかなぁ? たむぽい(中野たむ&なつぽい)の横にいて、二人はすごく人気があるから、その近くにいるから自分が人気があるとは思えないんですよね。プロレスの技とかスタミナに関しては、自信を持ってリングに上がれるくらい練習している自信はあるから、なにも不安はないんですよ。
だけど人気とかになると、やっぱりね……ちょっと胃が痛くなる。スターダム総選挙の順位もめちゃくちゃ気になってたし、やっぱり上には上がいるし。強さも大事だけど、やっぱりプロレスは人気が大事だから、そこはいつも悔しいと思いながら試行錯誤したりしますね。