#2 30歳でのプロレスデビューから5年。未勝利の若手への一言…
#3 腹を括れず撮影で泣いていたグラビアアイドル時代からの変化
30歳でデビューしてから、雑誌の表紙を飾るまでに
筆者が初めて白川にインタビューしたのは、1年10か月前。「『女の花は短い』と言われるのがすごくイヤ。女性は何歳になっても女性じゃないですか」という言葉が、いまでも心のど真ん中に突き刺さっている。白川は30歳でプロレスデビュー。身も心もエイジレスな彼女へのインタビューが実現した。白川未奈の現在地と野望とは――?
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インタビューの直前、白川率いる「Club Venus」が、その週の『週刊プロレス』の表紙を飾ることが発表された。取材場所に入ってくるなり、彼女は「うれしい!」を連呼する。ずっと夢見ていたという、週プロの表紙。祝福ムードの中、取材を進める。
――おめでとうございます! 週プロの表紙は、やっぱり大きいですか?
大きいですね、やっぱり。そのときに影響力がある人しか表紙にはなれない。そこに選んでもらえたというのが、ものすごく嬉しいです。
――買います、絶対。
100冊ね!(笑)
――怪我はもう大丈夫……? ※昨年、11月3日の広島大会で、上谷沙弥の持つワンダー・オブ・スターダム王座(通称、白いベルト)に挑戦。しかし、上谷のフェニックス・スプラッシュが顔面に直撃し、試合はレフェリーストップ。上谷の防衛となった。
完璧かと言ったらあれかもしれないですけど、まあ大丈夫です。
――どんな思いで臨んだ試合でしたか?
自分がいままでやってきたことすべてを賭けて臨みました。もちろん勝つのもそうだし、こんなチャンスを掴んでいい試合ができなかったら、この先プロレスラーとしてもっと上に上がるなんて無理だろうなと思った。そこまでコツコツと組み立ててきたプロレスのスタイルには自信があったので、緊張は一切なかったです。ベルトを獲れる自信もあったし、すべて魅せられる自信があったので、怖いものはなにもなかったですね。