サービスエリアは満車、高速道路は大渋滞、宿泊施設はどこも満室
「完全に大雪の現場をなめていました」
そう肩を落とすのは、都内出身の「集英社オンライン」新人記者T(26)。
この日、24日は朝から新幹線で京都に入り、レンタカーを借りて某インフルエンサーの取材のために京都と滋賀をまわっていた。
「24日は朝から曇ってはいたものの、雨雲という感じはなく、天気が崩れるような気配はなかったんです。けれど、正午ごろから降り出した小雨は13時過ぎにはみぞれやひょうへと変わり、強い風で横殴りになっていきました。
1時間ほどで小雨になりましたが、相変わらず風は強く落ち着きのない空模様。そして17時半ごろ、天気が一変して雪に変わったんです。
17時に取材を切り上げて高速に乗って京都駅を目指したのですが、18時ごろには吹雪に。時折、視界が真っ白になる“ホワイトアウト”状態となり、5メートル先も満足に見えず……慎重に徐行する車も出てきて、ナビ上の我々の走っている道路は渋滞を示す赤にどんどん変わっていきました」(記者T)
周辺サービスエリアの駐車場は走行を諦めて休憩するトラックで満車状態。路面もアスファルト上が氷に覆われる“ブラックアイスバーン”の影響で、雪や氷の対策をしていない車は坂道で完全に足止め。路肩に寄せて無理せず、ロードサービスのJAF(日本自動車連盟)を待つ車も多くみられた。
「滋賀の取材場所から1時間もかからず京都駅につく予定でしたが、一般道はいたるところで通行止め。道路の流れも非常に悪く、結局6時間以上かかってしまった。東京に戻る最終の新幹線はもちろん逃してしまったので、宿を探したものの宿泊代3万円を超えるような高めのホテル以外はどこも満室。中国の春節と重なり、多くの中国人観光客が来ていたのも影響していたようです」(記者T)
23時ごろ、JR京都駅改札付近では立ち往生する人の姿もちらほら。改札口にかかる電光掲示板には全線調整中の文字が表示され、駅員は迂回経路や運行状況を問い合わせる乗客の対応で手一杯の様子だった。
「駅の外へ出てみたらタクシー乗り場には長蛇の列。100名以上のタクシー待ちで、列の長さは50メートル以上になっていたんじゃないでしょうか」(記者T)