マスコミの人が来るのは楽しかった
「実はいまやりたいことがあって。親が亡くなったら子どもは何をするかということを一冊の絵本にしたいと思っているんです。あの日の朝7時20分に、『ご臨終です』と言われた場面から始まる予定で、その後の梅宮家では何が起きたかってことをブラックジョークも含めてイラスト付きで本を出したい。
パパのお墓の前で、『なんでクラウディアを残していったんだ、一緒につれていってくれればよかったのに』ってディスった話とか。文章だけだとキツくなっちゃうけれど、イラストも入れて面白おかしくなる本にできたらいいと思っています」
――梅宮家の真実に迫る内容に。
「子どもの頃にドラマ『スチュワーデス物語』を見て育ったから、CAさんに憧れていて。だったらいい大学に行けって言われても勉強が苦手で、どうしようって思ってた頃にスカウトされて芸能事務所に入ったんです。
その前は『銀座のホステスさんになりたい』って言ってたんですよね、私。パパには『どういう仕事かわかってるのか』ってすごく怒られたけれど(笑)
でも結局パパと同じ芸能界で仕事するようになって、すごくよかったと思ってるんです。だからこそ、パパが亡くなったあとのことも隠すことはひとつもないと思って」
――昔から、芸能マスコミの取材にはすごくオープンですね。
「マスコミの人が来るのはずっと楽しかったですよ。自分がなにか罪を犯したとかではないし、恋愛のこととかですから、私はあまり隠そうとは思わなかった。パパには、『なんで喋るんだよ、また俺のところに来ちゃうじゃないか』って言われたこともあるけれど、もうその父娘リレーは名物みたいな感じで終わらないから(笑)。
今日は外にマスコミいないなって思うとちょっと寂しかったりもしましたね。それからいちど恥ずかしいこともあったな。家の外の電信柱のところに、明らかにハリコミのひとがいて『すみませんが、困るんですけど』ってこっちから声を掛けたら、『いえ、〇〇(大女優)さんのハリコミです』って言われて。ちょっと自信過剰すぎちゃった。
とにかく梅宮辰夫の娘として、ずっとオープンで来たので、この生き方は変わらないかな。訊かれればちゃんと答える。そしてライフスタイルを見せること自体を、仕事に生かしていくということ」
その言葉通りに、いまの想いを充分に語ってもらった。アラフィフとなった梅宮アンナさん、今後の活躍からも目が離せない。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/撮影/村上庄吾