「パワーならビスブラ、切れ味ならニッ社」
――準決勝は決勝ほどネタ順は意識しないものなのですか。
兎 いや、意識しますよ。2日に渡って行われるので、やっぱり初日に自信のある方をぶつけます。「昨日よかった」という印象は大きいんで。それだけで2日目もウケやすくなりますから。
初めて準決勝に進んだ組とかも顔見世として、1本目に強いネタを持ってくる。どこの組も初日に強い方のネタを持ってきてるんじゃないかな。だからこそ、こっちも初日に強いネタを持っていかないと見劣りしてしまう。
――ファイナリストが発表された日、大阪吉本の同志であるニッポンの社長とビスケットブラザーズと一緒に食事に行かれたとか。大阪吉本では、若手のトップ組と言ってもいい3組ですが、仲間であると同時にライバルでもあるわけですか。
兎 それはめっちゃ思いましたね。特に今大会は、この3組の中から優勝者が出るだろうなと思っていました。どういう展開になっても、それぞれにストロングポイントを持っているコンビなので。
最近、パワー系のコンビが強い印象がありますけど、パワー系の大会になったら、ビスブラ(ビスケットブラザーズ)には敵わないなと思うところもありますし。
堂前 迫力がありますよね。顔とか。
兎 見た目も大きいし、芝居もでかい。あと、声もめちゃくちゃいいんですよ。
――ニッポンの社長のストロングポイントは。
兎 ボケの切れ味勝負みたいになったときに、ニッ社(ニッポンの社長)以上のところがおるのかな、って。
堂前 潔いですよね。
兎 ネタを考えている辻が、好きなことだけやってる潔さみたいなものがあるよな。他の人には思いつかない発想。だからボケも強い。