東京以外の地域では

重永 こういったお店への馴染み方って、普段使ってる路線に規定されるところがありますよね。駅ナカの売店が路線ごとに違ったり。最近は大手コンビニに変わったりもしていますが。
ちょっと関西の方を見てみると、文教堂って京都には1軒もないんですよね。

BOOKOFFとヤマダデンキはほぼ同じ店舗数。店舗の分布に潜む各チェーンの本質とは_3
大阪周辺の書店チェーン

谷頭 なるほどなるほど。ほとんどないですね。

重永 京都は文教堂に限らず、この4つのチェーンはどれも少ないですね 。
BOOKOFFですら中心市街の北の方にはない。京都では既存の古本屋さんが強いからでしょうか。

BOOKOFFとヤマダデンキはほぼ同じ店舗数。店舗の分布に潜む各チェーンの本質とは_4
九州の書店チェーン

重永 九州のあたりは文教堂は1軒もないですね。

谷頭 逆にヴィレヴァンは結構ある。

重永 BOOKOFFも他の県と比べるとそんなになさそう。

谷頭 ヴィレヴァンはショッピングモールのテナントとして入っていることが多いんですよね。多分それで全国に散らばっているんだと思います。
あとは他の新刊書店と比べるとかなり個性が強くて、根強い「ヴィレヴァンファン」がいますよね。それで「ぜひウチの街にもヴィレヴァンを!」となることが多いんでしょうね。

重永 ヴィレヴァンは自分も結構思い入れがあります。昔のバイト先から家に帰る途中の乗換駅にあって、なおかつ深夜まで開いていたのでよく寄っていました。

谷頭 夜遅くまでやっているの、大事ですよね。