「岡田野球」は感覚重視

「普通の監督はJFKをあの順番には並べない」鳥谷敬が語る、阪神“岡田野球”の真髄_2
2003年12月、阪神の入団発表で岡田監督(中央)らと写真に納まる鳥谷氏(前列右)

――岡田監督はデータを重視されるタイプですか?

はっきりとは言えませんが、岡田監督は自分の感覚を重視されるタイプではないでしょうか。野球界に本当の意味での詳細なデータが持ち込まれ出したのは、ここ何年かの話です。

今年、岡田さんと野球中継の解説でご一緒させていただいた際、計測器を使って、投球のスピン量などを映像で見せられる映像技術の話が出たのですが、「そんなもん、いらん」「見ればわかる」とおっしゃっていました(笑)。

ただ、岡田さんが監督になられて、実際にチームの中に入ってデータが使えるとなれば、即座に取り入れる柔軟性はあると思います。人には言わずとも、自分の頭の中でデータを使ってみて、何かしらの答えを出すことはされると思いますね。

――岡田監督に、鳥谷さんが取材をする機会もありそうですね。

普通になんでも聞きますよ。自分も、そこは気を遣うとか全然ないタイプなので。逆に岡田監督から何か無茶ぶりされても、「それは、無理です」って言いますし(笑)。

構成/飯田隆之

明日、野球やめます
選択を正解に導くロジック
鳥谷 敬
「普通の監督はJFKをあの順番には並べない」鳥谷敬が語る、阪神“岡田野球”の真髄_3
2022年6月24日発売
1,650円(税込)
四六判/224ページ
ISBN:978-4-08-781722-5
プロ野球界屈指の遊撃手として、阪神タイガース・千葉ロッテマリーンズで活躍し、2021年シーズンをもって引退した鳥谷敬、引退後初の著書。

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