五輪代表の背番号「10」のジンクスは、逆に燃えた

(フライブルクに移籍して、)まあまずコンディションのところでいうと試合に出られていて、この連戦のなかでも戦えている。体が慣れているので、W杯で連戦が続いても問題なく戦えると思う。そこはポジティブかなと思います。

あと、W杯になると日本代表は守備の時間が長くなるというのは全員覚悟していますし、フライブルクは守備をすごく大事にするチームなので、そこは自分にとってもリンクさせやすい。そこはW杯のためにフライブルクで3か月過ごせたなとは思います。いいチームでW杯のためにトレーニングを重ねられたなと思います。

(「オリンピックで背番号10番を背負った選手がその次のW杯メンバーに選ばれていない」というジンクスを)知っていました。というのも、東京五輪に出て、そのあとにA代表から落選しましたけど、そのときにSNSでよくわからない人が送り付けてくるものもあって、自然と目には入ってきました。

まあ、そういうジンクスがあるんだよっていうのを言われると、逆にテンションが上がって燃えるタイプ。その人は僕の性格をわかっていないのかなと思いましたね(笑)。

記者会見で田島会長、森保さん含め、「新しい景色を」ということを何度も発言されていたと思いますけど、まさに僕たちの目標は、日本代表を応援してくれるサポーターの皆さんに「新しい景色」をお届けしたいという一心でやっているので。

あとはさっき言ったように、「優勝を目指さないでどうするんだ!?」と思っているので。サポーターも「優勝って言えよ」って言う人がいてくれたらうれしい。現実的になりすぎず、夢を見ていい舞台だと思うので。

ちっちゃいころに「W杯に出る」と言って、おそらくバカにされてきた人たちがバカみたいに夢を見て、この舞台に立つと思いますし、その舞台で夢を見ないでどうするんだと思います。

「優勝してやる」という目標を掲げるべきだと思いますし、そういうサポーターたちもいたら、一緒に僕たちもともに戦えるので。その夢に一緒に乗って、背中を押してほしいなと思います。

写真/AFLO