ルポ漫画を描く上で大切にしていること

――無事に入居できて、そこから漫画家さんの横の繋がりができていくわけですね。

そうですね。一軒家を5人でシェアしていたんですが、みんな漫画家の卵でした。集英社さんだと、いま『となりのヤングジャンプ」で『服福人々―ふくふくひとびと―』 を連載している坂本拓さんと一緒の家に住んでましたね。もしかしたら、彼は僕と一緒に住んでいたことを隠したいかもしれませんけど(笑)

――中川さんは初めからルポ漫画っぽい作風でやっていたんですか?

最初はルポとフィクションの両方書いていました。「トキワ荘プロジェクト」の忘年会に来ていた編集者の方に両方見せたら、ルポの方が面白いと言われてデビューに繋がったので、そこからはルポやエッセイ漫画ばかり書くようになりました。

――ルポ漫画を書くときに大切にしていることはありますか?

なるべく事実に近い形で書くことを心掛けています。0を1にするような嘘は絶対につかないし、誇張するにしても1から10にはせず、2、3くらいにとどめています。
ただそうなると面白さを自分で作れなくなってしまうので、「おもしろ」を足すための努力としてモノローグの言い回しなどは工夫していますね。

――実際に群馬県大泉町に引っ越しをした『群馬県ブラジル町に住んでみた ラテンな友だちづくり奮闘記』(メディアファクトリー)などの作品もありますが、身の周りに面白いことを起こすための行動をあえてすることもあるんですか?

実際に連載が決まらないと積極的には動かないかもしれないですね。
ネタを探して常に行動をするという事はそんなになくて、仕事だからやってるという感じです。