プロデューサーに聞く#よーよーよーの真実
最後に、#よーよーよーのプロデューサーである長谷川喜十郎さんに、どのように彼女らをプロデュースしているのかを聞いてみた。
――“落ちこぼれ”を集めたというのは本当ですか?
弊社に所属するタレントの中でタレントとしても芽が薄く、またダンスや歌が下手なメンバーが数名いました。その数名を集めて作ったのが「#よーよーよー(羊羊羊)」です。
「私たちが落ちこぼれなのはよくわかってます、だけど私たちもアイドルとしてステージに立ちたいんです」と言い放ったメンバー7人で結成しました。
――現在、どのようなコンセプトで運営しているのですか?
デビューして1年間は自分達の不甲斐なさと向き合い、自分達の人間力を再確認させています。私が思うアイドルとは、どれだけ自分自身のコンプレックスをさらけ出して、それすら応援してくださる方に出会えるかだと思っています。
ライブアイドルと称されることがよくありますが、まさにその人生自体をたくさんの人に見てもらい受け入れてもらう必要があると思っています。
――では、現在の6人のメンバーたちについて、どのように思っていますか?
“全員ダサくてかっこいい”と思っています。なかなかメンバーたちのような若い世代にそれを理解してもらうことは難しいですが(笑)。
特に皆様の前に生で出る時は、着飾った自分ではなく加工してない素の自分で立ち、もし万が一、皆さまに認めてもらえる時が来たら、もしかしたらアイドルなどの肩書きを越えた「人間」として活躍ができる日も出てくるのではないでしょうか。
――ブレイクのために、この先どうしていこうと考えていますか?
彼女たちを応援してくださる皆様は本当に優しくていい方々ばかりです。普段から会うたびに、いい評価を沢山言ってもらえる。だからこそ私たち運営はしっかりと現実や現在地を伝え、彼女たちが現状で奢ることや慢心することなく目標に謙虚に向かえる状態を今後も維持したいと思っています。
運営からは常に厳しいことを言われて続けているので、できたら皆さんは沢山甘やかしてやってほしいです。そしてすべてはタイミングです。来る時、彼女たちが準備ができているかどうか。その為に日々努力し頑張ります。
※
厳しくも、優しい目で見つめるプロデューサーの元、その教えをしっかりと胸に、彼女たちはネクストブレイクを目指している。
「落ちこぼれのままではいられない!」と言うメンバーたちの目は、なにかワクワクしているようにも見え、「武道館」という言葉を発するのにまだ躊躇する、その姿は美しかった。
彼女たちの目標が叶う日はそんなに遠くない日なのかもしれない。
取材・文・撮影(@JAM EXPO 2022)/岩岡としえ
撮影(#よーよーよー撮りおろし)/キンマサタカ
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