コロナ対策のページも充実

全体的には以前の『歩き方』と変わらないテイストと情報量だが、やはり感染症対策のページもしっかりと入っている。巻頭部分では日本語が通じるクリニックやPCR検査所を紹介。また『歩き方』といえば巻末の詳細な「旅の準備と技術編」も特長だが、ここでも渡航の際に必要な書類についてガイド。ワクチン接種証明の取得方法や、日本出発時に提出する宣誓書のフォーマットなども掲載した。

「とくにMySOSというアプリはワクチン接種証明や誓約書などをまとめて管理でき、帰国時の日本入国がスムーズです」(日隈さん)

このアプリを活用すれば日本入国の前に検疫手続きの一部を済ませることができるので、帰国時の混雑を避けられるそうだ。

ニューヨーク編では「PCR検査を受けたいです」なんてコロナ関連の英会話集も発見。各所に感染症に対抗する情報が散りばめられているのだ。

とはいえ、コロナの感染状況や水際対策はどんどん変わっていく。そこをカバーするために「地球の歩き方」ホームページとの連携を強化しているという。

日本人向けショップ続々撤退のハワイは今? 2年ぶり復刊の『地球の歩き方』編集室に聞く_5
感染対策や、コロナ関連書類の準備の情報もばっちり(画像提供:『地球の歩き方』編集室)

まさに大きなリニューアルとなった『歩き方』だが、この新刊を持ってシルバーウィーク・年末年始に旅するという人もいるだろう。そんな旅行者たちに向けて原さんは、こうアドバイスする。

「日本帰国時のPCR検査も9月7日から不要になり、ストレスフリーで旅ができるようになったと思います。空港でのチェックインはワクチン接種証明などの確認に時間がかかり混み合っているので早めに。あとは万が一感染したときのために海外旅行保険にしっかり加入して、余裕を持ったスケジュールで、楽しんできてほしいですね」