子どもを一番愛しているのは、親
佐々木 三上さんが結婚するとき、ご両親へのご挨拶とかはどんな感じだったの?
三上 うちの父親は、すごく優しくてちょっと天然のかわいい父なんですよ。で、父に恋愛の話をしたことがなかったので、「真奈には彼氏が出来たことがない」と思っていて(笑)。
佐々木 じゃあ、お父様にとっては、結婚相手が初彼氏だったということ?
三上 ですね(笑)。だから、どんなリアクションかまったく予想ができなくて。優しいままなのか? それとも急に頑固になるのか? どうなるんだろう…と思っていたら、けっこうちゃんと思いみたいなことを語ってくれたんです。
佐々木 どんなことをおっしゃったの?
三上 夫に対して「君は真奈のことを、世界で一番好きな存在にはなれない。なぜなら、一番好きなのは私だから。君は2番目になってくれ」って。一般的には「私を超えてくれ」だと思うんですけど(笑)。でも、私はそんなにはっきり自分の気持ちを口にする父を見たことがなかったので、感動しちゃいました。夫も「お父さんを超えられるように頑張ります」というのも失礼だと思ったらしく「一緒に真奈さんを守っていきます」みたいなことを言っていました。
佐々木 ええ話や〜、ええ話やんか〜〜〜! でもね、お父様がおっしゃったことって、親の本音だと思う。
岸本 そうなんですか!?
佐々木 私が一番愛しているって思うもん。うちの息子は今ちょっと反抗期なんだけど、あるとき言ったことがあるの。「君もいつか恋人ができたり、結婚だってするかもしれない。でも、君のことを世界で一番愛しているのはママだからね! どんなにウザかろうが、キモかろうが、ママがいるから!」って。そしたら「わかった、知ってる」って言って、それからあんまり反抗しなくなったよ。たぶん、そんなことを言う私が怖かったんだろうね(笑)。
三上 私、結婚して親の愛とかありがたさを改めて感じたなと思っているんですけど、子どもが生まれたらもう一段階、親への感謝の気持ちが深まるんだろうなと思います。