ついに「事前登録」に成功!

何かしらの言いがかりをつけて却下される可能性もあるのでは…との不安を感じつつ、手続き結果を待つこと約1ヶ月。8月9日、官邸報道室から1通のメールが届いた。

犬飼様

お世話になっております。
表題の件につきまして、提出いただいた資料の確認が終わり次回の総理大臣記者会見から、抽選の結果次第によりご参加いただけることとなりましたのでご連絡いたします。

記者会見の参加の案内は、このメールアドレスからご連絡いたします。参加を希望される場合には、添付されている参加申込書を記載の上、返信願います。

なお、コロナ禍における対応として、希望が多い場合には抽選で参加者を決めておりますので、結果により、ご参加いただけない場合があることはご承知おき願います。

どうぞよろしくお願いいたします。

官邸報道室

出典:官邸報道室から筆者へのメール(2022年8月9日 10:06発信)

なんと、あっさりと事前登録の手続きが完了し、次回以降の総理会見では抽選に選ばれれば参加できるという報せであった。あまりにも呆気なくて拍子抜けしてしまったが、これで晴れて筆者は「民主党政権以来10年ぶりに総理会見の事前登録に成功したフリーランス記者」となった。

この一件で分かったのは、約10年にわたってフリーランスの新規登録者が現れなかったのは、申請しても官邸が却下を連発しているわけではなく、条件が厳しすぎてフリー記者自らが申請を諦めてきたということだ。

現に、これまでの官邸報道室とのやり取りにて「この10年、新たに事前登録を申請するフリーランス記者はそもそも居なかった」と私は聞いている。

逆に言えば、条件さえ満たせば新規の事前登録は可能なのだ。10年にわたって新規登録が途絶えたことで、民主党政権以前に事前登録したフリーランス記者十数名は着実に高齢化しており、このままでは年月と共に自然と居なくなってしまう。

今回を含めた3回の記事で、私が経験した事前登録の手続きは洗いざらい全て書き残したので、興味を持ったフリーランス記者には今後ぜひ挑戦して頂きたい。