太眉→細眉のイメチェン効果
太眉とお団子ヘアがトレードマークだった井上咲楽が、番組企画をきっかけに眉毛を整えるようになってから早くも1年半がたつ。
眉毛に合わせて髪型や服装もイメージチェンジしたが、今ではすっかり世間も細眉咲楽に慣れ、太眉時代を思い出す人もまばらになった。ひと頃は何かの番組に出るたびに虫を食ったりもしていたが、それもすっかり披露する機会は減り、今年になってから『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系列)のアシスタントに決まるなど順調そのものである。
一見イメチェン大成功事例という感じだが、当時の番組やその後のインタビューなどを見ると、内実そう簡単な決断ではなかったようだ。そこでは、太眉のおかげで芸能界でそれなりに仕事をもらえていた自分と、一方でそれに囚われ過ぎて仕事の幅が狭まっていた自分との葛藤が吐露されており、トレードマークというものの扱いの難しさが改めてよくわかるケースでもあった。
“変化”につきまとう本人の葛藤
トレードマークは厄介な諸刃の剣だ。
芸能界で抜きんでるためには何かしらのわかりやすい特徴が必要。その特徴が強烈であればあるほどイメージは固定されてしまう。トレードマークを失うことで仕事が全くもらえなくなるのではという恐怖、一方でこのトレードマークをなくさなければ今後の仕事に広がりはないという状況に多くの芸能人が悩まされてきた。
最近でも筋肉アイドルとして名を馳せた才木玲佳が悩みに悩んだ末に「筋肉卒業」した例があるように、入口で印象付けたトレードマークが強烈であるほどその悩みは深くなる。