女性からのギフトで男性の意識が急変

「1級遮光カーボンテクノロジーアンブレラ」も発売と同時に大きな人気となった。既に愛用している女性から、誕生日や父の日などのプレゼントとして男性に贈られることで、広く認知されるようになったのだという。

また最近では、ブランドが意図しなかったユーザー層も増えている。

「『先輩からこの日傘を教えてもらった』と来店される、就職活動中の方が増えました。炎天下の会社訪問でも、日差しを遮ることで身だしなみを崩さずに活動できるという利便性が、男女を問わず就活のトリビアとして後輩へ伝えられているそうです」(グローブライド担当者)

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「日傘を使う男性はまだ少数派かもしれません。ですが、家族やパートナーからの贈り物として出会うことでその快適さを認めてくださる。そして彼らの知人に快適さが伝わることで、男性でも日傘を持つ方は着実に増えていると感じています」と、グローブライドの担当者は話す。

夏の風物詩として定着してしまいそうな酷暑。天候は変えられないが、習慣は変えることができる。日傘のある新しい生活様式は、夏を快適に過ごすための切り札になる可能性を秘めていそうだ。

取材・文・写真/杉山元洋