まろやかな泉質とフィンランド式の庭園サウナが魅力
ホテル八木は名湯をうたっているだけあり、泉質も抜群です。「温泉マイスター」っぽく(笑)、ホテル八木で堪能できる「お湯」について解説しましょう。
泉質は「微アルカリ性の低張性中性高温泉/ナトリウム・カルシウム─塩化物泉」で海水に似た成分を含んでおり、保湿効果は抜群! また「美肌の湯」の名に相応しい微アルカリ性で、メタケイ酸の含有量も1kg中に51.7mgと高いのが特徴です(※一般的に50mg以上で「美肌の湯」と呼ばれる)。自家源泉掛け流しの天然温泉は、「まろやか」の一言に尽きます。
そして『ホテル八木』のセールスポイントとして、もう一つ特筆すべきなのは、大浴場の外にある露天風呂に隣設する「庭園サウナ」です。なんと、イマドキのサウナマニアが泣いて喜ぶ「ロウリュ」! 熱せられたサウナストーンにアロマウォーターを注ぎ、水蒸気を発生させることによって急激に体感温度が上昇する、本場フィンランド発祥のサウナ入浴法です。
テレビも付いていない、こぢんまりとした清潔な室内にある小窓からは見事な日本庭園が鑑賞でき、水風呂はサウナ初心者にもやさしい18度。室外には冷たいドリンクも外気浴用のチェアーも完備しています!
さらに、室内の壁にはフィンランド式サウナには欠かせない「ヴィヒタ」(※白樺の枝を束ねたもので、水に浸して全身を軽く叩くことで血行促進や発汗などの効果が期待できる)が、さりげなくかかっています。
ちなみに、筆者は過去に二度『ホテル八木』を訪れたのですが、一度目に来たときはヴィヒタとドリンク......あとロウリュの説明書きのようなものはなかったと記憶します。おこがましくも、常務の八木さんにその旨をお伝えしたところ、なんと二度目に来たときはそれらすべてが反映されているではありませんか! アンケートをもとに顧客の声を真摯に拾いながら、軽やかなフットワークで日々進化し続けるポジティブな姿勢に、一番の驚きと感動をおぼえました。
当たり前の話なのですが、「泉質」は施設側がどんな営業努力をしても「できること」は限られており、あわら温泉を本拠地とする以上、他の近隣同業他社との差別化は困難です。
対して「サウナ」は泉質と比べ、予算と工夫次第で改良の余地を十分に見いだすことができる。しかも、昨今の若い世代を中心とするサウナブームも追い風にできます。優れた泉質に加え、時代のニーズを捉えたサウナルームを有する温泉宿は鬼に金棒状態で、「温泉マイスター」として激推ししたいです。
文/山田ゴメス
ホテル八木
住所:〒910-4104 福井県あわら市温泉4-418
予約専用フリーダイヤル:0120-78-5000(受付時間 8:30 ~ 21:00)
その他お問い合わせ:0776-78-5000(受付時間 8:30 ~ 21:00)
公式ホームページ:www.hotel-yagi.co.jp