弟子が50人? 豪快な店主に惹かれる「會津野 茂三郎」

 「もういいよ」と書かれた看板と、縁側の近くにあるソファにどっかりと座る店主の姿がインパクト抜群だった、埼玉県滑川町にあるそば屋「會津野(あいづの) 茂三郎」。きめ細やかなそばが抜群の味と評判で、遠方からその味を求めて多くの来客がある有名店である。だが、何よりも印象に残ったのは、「暴れん坊名人」とキャッチフレーズがつくほどの店主・茂三郎さんの豪快な性格と懐の深さだ。50名を超える弟子を取っており、厳しくもあたたかい指導が放送でも話題となった。

 「お店を見つけたときは、“日本一暑い街で見つけたオモウマい店”というテーマで、熊谷の近くを練り歩いていました。そのときに、たまたま「茂三郎」の看板を見つけて、縁側で茂三郎さんがどっかりと座っている姿が目に入ったんです。テレビで放送されたワンカット目は、まさにその部分です」(谷口D)

お店を発見し取材したのは、鳥居Dと同じく、4月にADから昇格した谷口ディレクター。店主の、誰にでも熱く真剣に向き合う姿勢は、取材以外のところでも何ら変わらないそうだ。

 「即決即断の人なので、取材もすぐ了承してくれました。番組を見て弟子入り志願のメールをくださった南さん(40番目のお弟子さん)を迎え入れるときも、その気持ちを知ると即日でOKしていました。ほかにも、普通にお客さんできた学生の悩みを真剣に聞いてその場で説教したり……そんなことする義理はないのに、真正面からぶつかってくれる人ですね」(谷口D)

 「茂三郎」回の名物と言えば、弟子36番に任命された谷口Dのそば切りだ。茂三郎さんも太鼓判を押す包丁さばきだが、谷口Dはそれまで「包丁も握ったことがなかった」状態だったという。それが今では、立派にそば作りに携わっている。

 「取材をする日の決まりとして、その日の朝に、60~70人分のお蕎麦を師匠(※茂三郎さんのこと)や他のお弟子さんと一緒に用意します。僕もそば切りをメインに参加していて、お昼にも追加で10~20人分のそばを切る感じです」(谷口D)