自分が監督なら、鳥谷敬をどう使うか?

そして、もし自分が監督だったら、鳥谷敬という選手をどう使うだろうか。単純な選手だから、普通に頑張ってもらって、ダメそうだったらしっかり話をすればいい。若手選手を盛り上げたり、技術力を上げたり、チームをいい方向に向かわせるようになんとか話し合って、そういう働きもしてもらえばいいのかなと思う。

そのうえで、鳥谷敬と若くて有望な選手を併用しながら、徐々に起用の割合を変えていく。断食ではないが、いきなり食べるのをやめたり、いきなり食べだしたりすると、体に負担がかかる。

それと同じように考えると、バトンを渡すほうも渡されるほうも、ゆるやかにレギュラーを交代できれば、お互いにやりやすいのではないだろうか。

鳥谷敬という選手を客観的に見ると、そんなにいい選手ではない。ただ、常に試合に出てくれるという点では、使い勝手はいい。使う側からすると、一番面倒なのは、すぐにどこかが痛いと言いだしたり、相手投手を見て成績が残せそうになかったら休んだりするような選手だ。

そういう意味では、鳥谷敬は余計なことを言わないし、淡々とやってくれる。話は違うかもしれないけれども、年間の試合数が増えれば増えるほど、鳥谷敬の価値は上がっていたかもしれない。

自分からすると、使う側としてはそのほうが楽かなと思って、そういうふうにしていたところもある。別に反逆を起こすわけでもないし、普通に毎日スタメンに名前を書ける。でも、そういう姿に対して、もっと刺激が欲しいと言う人もいたし、物足りないと言う人もいただろう。