老け見えするのは、見られない・動かさない・押さえつけるが原因

長引くマスク生活によって、以前より顔のたるみやむくみが気になる、老け見えするのは、さまざまな原因があります。

まず一つは、マスクで鼻から下は覆われているため人から見られなくなったことで、表情豊かにコミュケーションを取る必要がなくなり、以前より表情を動かさなくなったため。
表情を動かすために使う、表情筋の笑筋、大・小頬骨筋(だい・しょうきょうこつきん)、口角挙筋(こうかくきょきん)などの筋肉を覆うSMAS(スマス)筋膜が動かないため、衰えていくのです。
さらにマスクによって顔周りの血液やリンパの流れが押さえこまれているという、トリプルな原因が重なっています。

私たちは笑ったり、怒ったりするときに顔の筋肉を収縮させて表情を作ります。
これを表情筋といい、さまざまな筋肉の種類がありますが、その中でも笑顔を作るときに使う、笑筋と、口角を引き上げる働きがある大・小頬骨筋、口角を上に持ち上げる口角挙筋があります。

マスク生活で、この3つの筋肉は口周りが隠れることで使われなくなり、筋肉を覆うSMAS筋膜が衰えて、ほうれい線やマリオネットラインができたり、頬の位置が下がってきたりなど顔のたるみに繋がるのです。

また、顔の血液やリンパは、主に耳下腺、顎下腺方向から出ていくのですが、そこはちょうどマスクの当たっている場所です。
耳下腺はマスクのゴムが当たり、締め付けを感じると老廃物の流れが滞り、顔のむくみに影響を与えます。
このようにマスク生活によって、顔のたるみやむくみが起こっているのです。

久しぶりにマスクを外したら、+5歳だった! 「老け見え」の原因と対処法_1
顔の筋肉は動かさないと硬くなり、衰えていきます