放送50周年を迎えた『徹子の部屋』

10月23日の40周年スペシャルでは、過去40年の貴重映像を振り返りながら、現在のアーティストも多数出演。12月にCDデビューを控えたKEY TO LITが緊張していることを知ると、タモリはステージへ向かう直前にさらにプレッシャーをかけ、笑いを誘った。

世代が大きく離れた若手アーティストともいつも通り言葉を交わす姿を見ると、『Mステ』にとってタモリが単なる司会者ではなく、番組の空気そのものを担っていることが改めて分かる。

もう一つが、今年2月に放送50周年を迎えた『徹子の部屋』だ。

1976年2月2日のスタート以来、黒柳徹子が司会を務め続けてきた。現在93歳。50周年を記念した2月1日の特番でも、明石家さんま、笑福亭鶴瓶ら多数のゲストを迎え、番組の節目を祝った。

徹子の部屋50周年SPの様子(画像/『徹子の部屋』公式SNSより)
徹子の部屋50周年SPの様子(画像/『徹子の部屋』公式SNSより)
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レギュラー放送でも現在まで黒柳がゲストと1対1で向き合う基本スタイルは変わらない。

10月28日には、ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した戸塚優斗が出演。競技の話だけでなく、幼い頃から支えてきた母親や、結婚した妻についても話を引き出した。半世紀が経っても、ゲストへの好奇心を軸に番組を成立させている。

出演者が年齢を重ねても、大好きな番組だからこそ、できるだけ長く見続けたい。だがその一方で、主要キャストが元気なうちに、きちんと物語を締めくくってほしい――。

今回の“相棒交代”をめぐるファンの複雑な反応には、そんな長寿番組ならではのジレンマも表れているのだろう。

『ミュージックステーション』や『徹子の部屋』も含め、長く愛されてきた番組ほど、「いつまで続けるのか」「どのように終わるのか」という判断は難しくなる。

番組はいつか必ず終わりを迎える。そのとき、視聴者に惜しまれながら納得のいくフィナーレを迎えられるかどうか。出演者の意思を尊重しながら、どのタイミングで幕を引くのかを判断することも、長寿番組を作り続ける側に求められる役割なのかもしれない。

文/ノブユキ