内藤被告が産後うつになっていた可能性も

事件が発覚したのは2025年11月。内藤被告自身の110番通報を受け、東京都世田谷区の自宅マンションに駆けつけた警察官が、浴室で生後3か月の長女・優愛ちゃんの死亡を確認した。遺体には、包丁で何度も切りつけられるなどした計67か所の傷があったという。

殺人罪に問われている内藤被告は、「車椅子インフルエンサー」として自身の生活をSNSで発信していた。起訴内容を認める一方、「優愛ちゃんを包丁で切りつけた記憶はない」と主張。

弁護側は、親権をめぐって精神的に追い詰められていたことや、育児の負担、行政による支援の不足を訴えている。

東京地裁(撮影/集英社オンライン)
東京地裁(撮影/集英社オンライン)
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第2回公判が開かれた10月28日、東京地裁には午前、午後ともに70人近くの傍聴希望者が列をなした。内藤被告と同世代とみられる女性も多く、満席となった法廷の外で空席を待つ人の姿もあった。

この日の内藤被告は、黒のセーターに白の襟付きシャツ、黒いスラックス姿で、車いすを押されながら入廷した。黒縁のメガネをかけ、髪をひとつに束ね、時折顔をしかめたり涙を流したりしながら、弁護側の証人尋問に耳を傾けていたという。司法担当記者が解説する。

「証人として出廷した社会福祉士は、内藤被告は障害による不自由さを抱えながらも、SNSでの発信などに一生懸命取り組んでいたことを語り、障害のある人の妊娠する権利や、支援の必要性を訴えました。

また、内藤被告が産後うつになっていた可能性も否定できないとの指摘がありました。事件後の鑑定入院中には自殺を図るなど、精神的に不安定な状態で『お母さんは死ねなかったけど祈っている』と職員と話す場面があったそうです」