74歳の現役刑事…定年退職はいつになるのか

さらには「杉下さん、定年退職無いの?笑」「そろそろ現役刑事という設定に無理があるのでは…?」と、長く続きすぎたドラマの設定にツッコミを入れる声まで。相棒を次々と交代させながら、いつまでシリーズを続けていくのか。その“終わり時”を疑問視する視聴者もいるようだ。

杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)『相棒 season25』の公式Tシャツ(画像/『相棒』公式SNSより)
杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)『相棒 season25』の公式Tシャツ(画像/『相棒』公式SNSより)

その背景にあるのが、長期シリーズだからこそ避けられない出演者の年齢の問題だ。

水谷は74歳、寺脇は64歳。捜査一課の伊丹憲一を演じる川原和久も現在64歳で、12月には65歳を迎える。そして警察庁長官官房付・甲斐峯秋役の石坂浩二は85歳だ。

長寿刑事ドラマが“終わり時”と向き合った例は、過去にもある。

かつて『相棒』と同じテレビ朝日水曜21時枠を代表する作品だった『はぐれ刑事純情派』は、1988年にスタート。18年目となった2005年にレギュラーシリーズを終了した。当時、局側からはドラマの設定上、出演者の年齢に限界を感じたという趣旨の説明もされている。

その後もスペシャルドラマとして制作され、2009年12月26日の「最終回スペシャル」で22年にわたるシリーズが完結した。その約2か月後、主演の藤田まことさんは76歳で亡くなっている。結果的に『はぐれ刑事純情派』は、主演をはじめとした主要キャストがそろった状態で物語を締めくくることができた。

こうした出演者の高齢化や、番組の幕引きをめぐる問題は、何もドラマに限った話ではない。長年にわたって同じ人物が番組の顔を務めてきた音楽番組やトーク番組も、いつまで続けられるのかという難しい問題を抱えている。

実際、テレビ朝日では今年、『相棒』以外にも長寿番組が大きな節目を迎えた。

その一つが、10月に放送40周年を迎えた『ミュージックステーション』だ。

司会のタモリは81歳。今年10月には、テレビ朝日入社1年目の谷胡桃アナウンサーが8代目サブMCに就任した。番組開始時は関口宏がMCだったものの、翌年にはタモリと交代し、それから40年近く――サブMCは何度も交代してきたが、その中心には変わらずタモリがいる。