2028年に運行休止する地元鉄道を盛り上げるため、駅に飲食店を開業
都内で開催された「atmos presents SNEAKER BEST DRESSER AWARD 2026」の授賞式で、スニーカーを履いて誰と出かけたいかと尋ねられた王林。
会見では、「私は舘ひろしさんがとてつもなく好きなので、舘さんと、青森の冬も越えられそうな暖かい靴を履いて、一緒に雪の上を歩きたいです」と答え、会場を沸かせたという。
青森県弘前市出身の王林がまちおこしに取り組んでいるのは、弘南鉄道大鰐線だ。
弘前市の中央弘前駅と大鰐町の大鰐駅を結ぶ全長13.9キロのローカル線で、長年にわたって地域住民の足として親しまれてきた。
しかし、利用者の減少などで経営状況が悪化。弘南鉄道は2025年10月、2028年3月31日の運行を最後に、翌4月1日から運行休止することを発表した。
王林にとって、大鰐線は学生時代の通学やミュージックビデオの撮影で利用した思い出深い鉄道だ。
運行休止の方針を知り、「自分にできることはないか」と自ら鉄道会社に足を運んだという。
そして今年4月、まちおこし企画「OURIN PROJECT」を始動。中央弘前駅で期間限定のカフェを開き、7月25日には「57cafe」と「中央弘前混ぜそばセンター」の2店舗を本格オープンさせた。
カフェでは青森県産リンゴを使ったアップルパイやリンゴジュースなどを販売。駅舎内には、王林がリンゴを使って制作した津軽塗のアートも飾られている。
さらに、10月10日配信のORICON NEWSのインタビューでは、プロジェクトに私財を投じたことも明かしている。
王林が目指しているのは、鉄道の運行休止までの一時的な盛り上がりだけではない。駅や沿線地域に新たな人の流れを生み出し、運行休止後もにぎわいを残すことだ。
もちろん、現時点で大鰐線の運行休止の方針は変わっていない。
それでも、自ら行動を起こし、駅を新たな観光スポットに変えようとする王林。
憧れの舘ひろしと歩きたいと願う青森の雪道。その故郷では今、王林が自らの手で新たなにぎわいをつくろうとしている。
文/集英社オンライン編集部













