「M-1」化を進めた今年のキングオブコント
コント日本一を決める『キングオブコント2026』(TBS系)の決勝進出者が発表された。
3445組の中から勝ち上がったのは、相性はいいよね、蛙亭、元祖いちごちゃん、ザ・マミィ、ジェラードン、ダウ90000、ななまがり、ニッポンの社長、や団、ヤッホイの10組。ここに敗者復活戦を勝ち抜いた1組を加えた11組が、10月17日の決勝で争う。
今年のキングオブコントには、二つの大きな変更がある。
大会史上初となる敗者復活戦の導入と、審査員の5人制から7人制への変更だ。
敗者復活戦と7人審査。どちらも『M-1グランプリ』が採用してきた仕組みであり、キングオブコントの“M-1化”が進んでいるように見える。
2008年に始まったキングオブコントは、今年で19回目。芸人の人生を変える、M-1に次ぐ影響力を持つ賞レースだが、国民的な年中行事となったM-1との差は大きい。
そのM-1の強さは、敗者復活戦や審査員の人数といった仕組みだけにあるのではない。出場者の漫才がおもしろいことはもちろん、審査そのものをエンタメにしてきた点にもある。
だからこそ、制度面で“M-1化”が進む今年のキングオブコントで、ファイナリストと同じくらい気になるのが、まだ発表されていない7人の審査員だ。
直近2大会で審査員を務めた東京03・飯塚悟志、バイきんぐ・小峠英二、ロバート・秋山竜次、かまいたち・山内健司、シソンヌ・じろうの5人は、いずれもキングオブコントの歴代王者。今年は7人制となることだけが発表されており、昨年の5人が全員続投するかを含め、その顔ぶれは明らかになっていない。
これまでの方針を踏襲するなら、今年も7人全員を歴代王者でそろえるのが順当だろう。だが、それがテレビ番組として最良の人選なのだろうか。
M-1では審査員の発表自体がニュースになり、ネタが終われば「誰が何点をつけたのか」にも注目が集まる。
かつては、大会の生みの親である島田紳助が何点をつけるのか、松本人志がどこを評価するのか、上沼恵美子が何を語るのかも、大きな見どころだった。視聴者は点数に驚き、反発し、その理由を聞きたくなる。その議論まで含めてM-1なのだ。


















