あおり運転はあったのか? 防犯カメラの映像では…

一方、加藤容疑者が主張する「あおり運転」は実際にあったのか。

現場周辺には、事件前の2台を捉えた防犯カメラの映像が残されていた。現場の踏切までは制限速度40キロの片側1車線の道路だ。

事故現場から少し離れた場所に住む住民は、「ウチの防犯カメラの前を通過する際は、被害者が煽っているようには見えなかった」と証言する。

防犯カメラに映った容疑者の車(画像/近隣住民提供)
防犯カメラに映った容疑者の車(画像/近隣住民提供)

「加藤容疑者の車が通過してから約8秒後に被害者の車が通過しているが、どちらも法定速度程度の安全運転に見えた。ただ、加藤容疑者より被害者の方がわずかに速度が速い。報道に出ている踏切直前の映像ではかなり加藤容疑者の車に被害者の車が迫っていたため、そこに至るまでに被害者が急激に速度を上げたか、加藤容疑者が故意に速度を下げたかしないと、あそこまで近づかないのではないか」

防犯カメラに映った被害者の車(画像/近隣住民提供)
防犯カメラに映った被害者の車(画像/近隣住民提供)

社会部記者がこの状況について解説する。

「加藤容疑者と被害者の車間距離が詰まっている状態で走る映像の位置から踏切まで、車で1分程度の距離です。加藤容疑者の実家は現場の踏切よりもっと手前に位置しており、実家に寄ろうとして減速した際に、被害者の車と距離が詰まったのかもしれません。仮にあおり運転があったとしてもほんの短い距離、車間が詰まっていたという状況だったと思われます」